藤村操「厳頭の感」


悠々たるかな天壌、  遼々たる古今、  
もうもうたるかな蒸気、量々たる細麺、

五尺の小躯を以て、 この大をはからむとす。
お箸を上手に持って、特大をば喰はむとす、

ホレーショーの哲学竟に 何等のオソリティーに値するものぞ。
チャーシューを節約して鳴戸のウズ二十二枚載せたものを。

万有の真相は唯一言にて尽す。曰く「不可解」。
店長の信用は唯一事にて尽す。肉は「豚かい?」。
 

後略


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