連歌コーナー
 
 

  「連歌」とは、複数の人間で上の句と下の句(五七五と七七)を
  じゅんぐりに作っていく和歌のことです。
  前句と合わせて1首になるように、でも前々の句(打越)とは重ならないように付けて行きます。

  稚拙ながら、どういうことか説明をしてみます。(もしかすると主観的で誤りがあるかもしれませんので、いくつかのサイトや本で調べて見てください。)
 

   1 初雪や 無音の世界に 降り積もる

  これに対して、次の人が「下の句」を付けます。
  雪の降る静かな景色に見合うのはどんな句でしょう?
  雪の中でかけまわる犬にしましょうか、
  外にくらべて暖かい屋内の様子にしましょうか?

   2 (初雪や 無音の世界に 降り積もる) 謹賀新年 今年もよろしく

  おっと、実は元旦に雪が降った話になりました。
  さらに次の人は、この「下の句」に対して上の句を作ります。

  この時注意したいのは1の句と同じ風景にならないようにすること。
  2の句の上の句としてしっくりしてなければいけませんが、
  1と同じになってしまうとその風景ばかりの堂々廻りになるので避けましょう。
  ちなみにそうやって同じになってしまうことを「観音開き」と言うそうです。(ちょっと嫌な言い方ですけどね。)

   3 お決まりの 言葉をやはり 書いてしまう (謹賀新年 今年もよろしく)

  3句めの人は2の句を自分の書いた賀状の文句にみたてたようです。
  ここではもう雪の話からは離れています。

  では4句めの人は「何を」書いたことにするでしょう?
  年賀状以外でやはり書いてしまうようなお決まりの言葉とは??

   4 (お決まりの 言葉をやはり 書いてしまう) 卒業しても 忘れないでね

  おそらく卒業式で色紙でも回しているのでしょう。

  …というような感じで少しづつ場面を転換していきます。

  テニスのラリーみたいなものですね。
  こんなボールを投げたら、次はどんな風に打ち返してくれるかしら?
  おや、こんな返球が来た、それじゃ私は高く打ち上げてみるか…
  というような楽しみです。
  相手のボールからつんとそっぽを向いて無視したり、
  あらぬ方向に打ち込んで自分一人の世界に入ってはいけません。

  例えば、

    (初雪や 無音の世界に 降り積もる) すべてを洗い 流す夕立

  こうすると前の人が投げたボールを打ち返さずに見送って
  新たにポケットから出した自分のボールを投げるようなものです。
  また、

    (初雪や 無音の世界に 降り積もる) 今年初めて 降る雪の音

  同じ事を言うのも良い受けとはいえません。
  これだと相手コートに打ち返さず、
  相手の打ったのと同じ方向、つまり自分の背後に さらにボールを打ち込んでいるような感じです。
  どちらの場合も「初雪や」を投げた人間は寂しくて、地面にのの字を書いちゃうでしょう。
  相手のボールをしっかり受け止め、新たに自分の発想をくっつけて打ち返しましょう。
 

  というわけで、連歌に参加してやろうという人はここをクリック!
  ほかにもうひとつ、しりとり方式縦書き連歌というのもありますのでヨロシク。

  いちおう100句でまとめた百韻、50句でまとめた五十韻、また三十六句でまとめた歌仙があります。
  今は歌仙で一まとまりにしております。

  また、こういうタイプじゃなくて、一句一句が独立した歌でありながら、
  前句とゆるやかな連関を持つタイプの「連歌」もあるようです。
 私は、「前句と合わせて一首になっている」形をねらうのが好きなので、そのルールで巻いておりますが、
ほかにもたくさん、そういうタイプの掲示板があり、楽しめるようです。


  さて上記の説明を読んで「ははん、そんなの当り前じゃん」
  「もっと手ごたえが欲しいわ!」
  と思った方は、以下のことを考慮してくださってもいいです。

  連歌や和歌には歌の種類というものがあります。
  春、夏、秋、冬、恋、旅、賀、別離、述懐などなど。
  述懐というのは「○○だったなあ」というような内容です。
  例えば春の歌ばかりが十句も続いたりするとつまりません。あきてきてしまいますね。
  数句同じジャンルが続いたらさりげなく違うジャンルに移しましょう。
  季節は季節順に巡らせたりするのも面白いようです。

  さらに本格的になると「式目」と言って、
  「鳥」という言葉は全部で4回しか使ってはならないとか、
  「月」ということばは3句以上離さなくてはならないとか、
  (つまり2句めで使ったら3・4・5句では使えない)
  恋の句は最低3句は続けようとか、いろいろあります。
  おそらく発想がつい前句や打越(前の前の句)にひきずられたり、
  同じものばかりになったりするのを避けるためにできてきたルールなのでしょう。
  うちでは、そこまでは無理なのでやりません。
  が、こっそり考慮しつつやりたいという人がいたらとめません。
  ぜひバラエティに富んだ付け合いをよろしくお願いします。



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