初めの五十韻

  平成11年11月30日〜12月23日
 

  下から読み上げてください。

  セピア色の 写真に涙が           そんちょー(これが挙句です)
  今は夢 そんな昔が 恋しくて          燕翁
  多い少ない 揉める一幕           くま
  チョコの家 砂糖のサンタ 手にとって    朝霧
  トナカイ探す 幼き娘            そんちょー
  しらしらと 降る雪見上げ 透かし見る    へ
  生まれて初めて 知る「クリスマス」     朝霧
  経験が 役に立たない 世であれば        燕翁
  輪廻転生 歴史は再び            そんちょー
  語り継ぐ こともなくなり 今の世は     へ
  その思い出を 孫に伝える          朝霧
  幼き日 父が語りし 戦中記         そんちょー
  なぜか知らねど 父は浮かばず        へ
  旅立ちに 遠くで見送る 母の顔       そんちょー
  肩の荷降ろすも 心は晴れず          燕翁
  落ちて落ちて 最後に「補欠」の 知らせくる 朝霧
  泪誘うは 埋もれ木の花           そんちょー
  火垂るの火 なさぬ恋の 鎮魂の       へ
  ふと正気づく 火照るこの胸           燕翁
  飲み干した 月の光が 冷んやりと      朝霧
  胸に響けば 恋のときめき          そんちょー
  どんどろろ 腹に響けば 通じよし      へ
  耳に心に 轟くばかり            くま
  いざ離陸 君をつれ去る 爆音は       朝霧
  GONE GONEと 英語で響く        へ
  行く年に 別れを告げる 除夜の鐘      そんちょー
  へそくりも出て 年も越せるよ        へ
  懐かしき 日記出てくる 大掃除       朝霧
  忙中閑あり つかの間の恋           燕翁
  一の 安らぎもとめ 茶の心        そんちょー
  乱世に響くは 人鬼いづれか         ひでき
  空遠く 祭囃子か 遠雷か          へ
  それとも明日も また会えるかな       朝霧
  盆踊り 一夜限りの 宴かな          燕翁
  夢の続きは 悲しき恋路           そんちょー
  うたたねす 青き麦の穂 つゆに濡れ     へ
  金魚を追ひた 袖が濡れたり         くま
  夏祭り 太鼓の音の 大きさに        朝霧
  震える少女 手に氷柱かな          そんちょー
  凍てつけし 水車の軸が ギィとなり     へ
  あともう一歩で 咲きそな蕾         朝霧
  木枯らしで 美は乱調に 入りにけり     へ
  引きずる心 千々に乱れて           燕翁
  誰そ彼に 長き汝が影 溶けゆくも      へ
  解けて融けずに 心いずこへ         ひでき
  木枯らしに 凍てつく路や 夢去りて      燕翁
  寒月の光 染みわたりつつ          くま
  百八つ 聞き終えてから 帰途につく     朝霧
  独り者には長い参道             安寿
  パリパリと 紅葉ふみわけ なくしかない   朝霧(これが初句です)


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