二回目(百韻)
 

 平成十二年二月十四日〜九月十三日まで
 

 1   暖冬や 暁おきを 重ねつつ       朝霧

 2   外の明(あか)さに 春を知りけり    くま

 3   春ちかし 梅見の酒に なごり雪     そんちょー

 4   揺れる心に君の残り香          津羽芽

 5   その声と そのまなざしに 心揺れ    そんちょー

 6   マンションの地下で 飼う迷い犬     朝霧

 7   遠吠えが 企業戦士の 畏怖に似て    LOVEMET

 8   去りゆく友よ 明日は我が身か      そんちょー

 9   捨てる神 あれば助ける 神もある    津羽芽

 10  あなたの傷が 癒えるのを待つ      朝霧

 11  傷ついた 心癒すは 君の愛       そんちょー

 12  愛あればこそ うつつに憂う       LOVEMET

 13  ホワイトデー 2倍返しに 奔走す    朝霧

 14  失せることなき恋の思ひで        けんじ

 15  不景気に ホワイトデーで 活気付け   そんちょー

 16  出づる土筆に 明日を思う        くま

 17  道端の 草たくましく 春近し      津羽芽

 18  遠足にはしゃぐ 子らの歓声       朝霧

 19  楽しげな 我が子の声が こだまして   そんちょー

 20  いまは貸し切り夜の公園         安寿

 21  足音が 僕のハートに こだまして    津羽芽

 22  ふと振り向かば 妻の微笑み       LOVEMET

 23  がむしゃらに走り続けて幾星霜      安寿

 24  そうゆう人もいるんだろうなあ      けんじ

 25  その笑顔 その優しさに 騙されて    そんちょー

 26  それでも今は いたわり合いつ      津羽芽

 27  幼子の両手に海の星ひとつ        安寿

 28  波の向こうに 遥かな夕日        朝霧

 29  砂浜に 独りで残る バケツあり     くま

 30  日没時に 家路急ぎて          そんちょー

 31  月明かり ふと重なり合う 影法師    津羽芽

 32  すすき野原を 風が吹きゆく       朝霧

 33  春を待つ 君の心も 雪景色       そんちょー

 34  朗報届き 満面の笑み          くま

 35  「かあさんへ。今日からおばあちゃんですよ。」朝霧

 36  そして私が 母となる日か        そんちょー

 37  今日やっと 夫がマザコン だと気づき  朝霧

 38  義母にジェラシー 私バカよね      そんちょー

 39  春去りぬ 夢より覚めし 心地して    津羽芽

 40  散った花びら 掃き寄せている      朝霧

 41  新緑の 五十路の山を 踏み越えて    そんちょー

 42  頭に浮かぶ 帰らざる日々        津羽芽

 43  春めいて 少し寒さを 懐かしむ     くま

 44  桜のつぼみに なごり雪かな       そんちょー

 45  荷造りを 終えて一息 つく窓辺     朝霧

 46  柱に深く 思い出の傷          津羽芽

 47  たけくらべ またまた伸びて 姉を抜き  そんちょー

 48  いつのまにやら 僕が一番        朝霧

 49  気がつけば たった一人の 夜道かな   津羽芽

 50  月あかりに 勇気づけられ        そんちょ^ー^

 51  退院日 またも延期か 見上げれば    朝霧

 52  涙のあとにため息ひとつ         津羽芽

 53  悲しみに 夜空仰げば 星ひとつ     そんちょ^ー^

 54  破れた恋の 思いで深く         くま

 55  季節ときは去り 人それぞれの 生活くらしあり 津羽芽

 56  我が人生は 月見草かな         そんちょ^ー^

 57  朝な朝な 冨士にみとれて 歯を磨く   朝霧

 58  高嶺に白き 残雪輝き          そんちょ^ー^

 59  スキー旅行 写真の中の 若いおれ    朝霧

 60  視線の先は 初恋の人          Ho

 61  胸深く 尽きせぬ思い 山は春      津羽芽

 62  若葉一葉 涙を拭う           そんちょ^ー^

 63  「人魚姫」 鋼の頬に ふりかかる    朝霧

 64  ため息ひとつ泡になって         安寿

 65  消え残る 夢のかけらを 振り払い    津羽芽

 66  バスタブに 揺れる面影 手ですくい   Ho

 67  すべてご破算はじめの一歩        安寿

 68  操作ミス クリック一つで 全削除    朝霧

 69  悲しき思い出 消えてさっぱり      そんちょ^ー^

 70  赤本は 学級文庫に 寄贈して      朝霧

 71  ぬるき西陽の踊る放課後         安寿

 72  「クロールで 端から端まで 行くからね」朝霧

 73  瀬戸の花嫁 泳ぎは巧み         そんちょ^ー^

 74  ひと竿を満たすまではと衣の海      安寿

 75  梅雨の合間の 晴れた空見て       くま

 76  紫陽花に 君の面影 擁きつつ      そんちょ^ー^

 77  ひとつ心配 その色変わり        朝霧

 78  ドカーンと 打ち上げ花火が 夏空に   そんちょ^ー^

 79  この一発が最後のとどめ         安寿

 80  憂きことも球と一緒に飛んでゆけ     ぽーら・すたー

 81  ぱちんこぱちんこ 今日はぱちんこ    朝霧

 82  裏通り 軍艦マーチが 我を止め     そんちょ^ー^

 83  若者の眼の老人と逢ふ          ぽーら・すたー

 84  介護して老いとは如何?わが身もぞ    atom

 85  幼き記憶の 母の揺りかご        朝霧

 86  たらちねの 母が唄いし 子守唄     そんちょ^ー^

 87  風が運びし 愛の言の葉         津羽芽

 88  汝が庭の 銀杏色づき 鳴る音は    朝霧

 89  通りすがりの独り言かも         津羽芽

 90  ひとひらを貼れば仕上がるモザイク画   安寿

 91  笑顔に描いた 僕の自画像        朝霧

 92  はいチーズ シャッターチャンスに 瞬きをそんちょ^ー^

 93  まぶしいのは君 陽射しではなく     ぽーら・すたー

 94  目を伏せて 風のにおいを 探しつつ   津羽芽

 95  時間に追われて 夕餉の支度       朝霧

 96  味噌汁の ほのかな香り 母想い     そんちょ^ー^

 97  ふるさと遠く 夕日かたぶく       珠里

 98  夜更けには電気を消して月を見る     ぱぐ

 99  よなきそばでも 食べに行こうか     朝霧

 100  仕込みしつつ暖簾おろせば夜明け前   安寿



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